いよいよ、夏も猛暑日に突入してきました。
暑すぎて、外に出るだけで汗が。。。
そんな時に必要なハンカチ。
ではなく、今回は手ぬぐいに注目してみました。
手ぬぐいと言えば、という程メジャーなこの水玉柄。
誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
豆絞りという、手ぬぐいの代表的な柄です。
私は、伝統的な板締めという染色方法で作られる、
豆絞りの柄がなんとも愛らしくて好きです。
現在は、プリントで染められているものもたくさんありますが、
プリントでは単調で味気なく、魅力がありません。
板締めは、屏風のように畳んだ白い布を
板に挟んで染めていくのですが、
それによって染められた豆絞りは、
一つ一つの丸に違った表情があって、
奥行きが感じられます。
使う度に愛着が湧きますよね。
手ぬぐいは、横一尺、縦が三尺が大体の長さ。
布の端っこは、乾きやすいようにと切りっぱなしになっています。
汚れたりしたら、切っても使えます。
ハンカチは西洋から入ってきたもので、
正方形で周りも縫ってあり、
レースなど装飾を楽しむものでした。
それに対して手ぬぐいは、
日常に使うものだからと、
簡素でも使いやすいものをという
日本の美学が詰め込まれています。
そして、昔は手ぬぐいとして使った後、
おむつにし、その後雑巾に、
最後は燃やして灰にしたものを、
掃除の洗剤がわりに使ったそうです。
究極のエコロジーは、日本に昔からあったのですね。
少し、話がそれましたが、
手ぬぐいには、使っていくうちに染められた部分の色、
そして布地にも味が出てきます。
手染めの豆絞りには、ただ丸が並んでいるだけですが、
心踊る美しさがあります。
そういった、育てる楽しみを感じられるモノと暮らすことって贅沢ですよね。
日々の暮らしの楽しみにも繫がるのではないでしょうか。
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